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旧齋藤家別邸:数寄屋と名庭で、新潟の美意識に出会う

旧齋藤家別邸:数寄屋と名庭で、新潟の美意識に出会う

どんなところ?


 


旧齋藤家別邸は、近代新潟を代表する豪商・齋藤家が1918年(大正7)に建てた別荘です。開放感のある近代和風建築と、砂丘地形を生かした回遊式庭園が一体になっていて、建物の座敷から眺める緑、池の水音、石の質感までがゆっくり心に入ってきます。まずは“座って眺める”時間を取ってみてください。季節や光の角度で景色が変わり、何度でも訪れたくなります。


 


 


見どころと歩き方


 


別邸の主庭は、砂丘の起伏を巧みに取り込んだ池泉回遊式。築山をめぐる小径には、各地から運ばれた巨石や奇石、根上がり松やモミジの植栽が配され、斜面には流れや滝も設けられています。まずは一階の大広間に座し、額縁のように切り取られた庭の“水平”を味わってから、園路に出て“立体”の景色を確かめる順番がおすすめです。歩くほどに視点が切り替わり、同じ場所でも表情が重なって見えてきます。


 


 


建物を楽しむ視点


 


建物は数寄屋を基調としたすっきりした意匠で、庭と建物を一つに捉える「庭屋一如」の考え方が徹底されています。座敷に腰を下ろすと、鴨居の高さや床の間の取り合わせ、障子の明るさがそのまま“風景のフレーム”になり、季節の色がやわらかく溶け込みます。館内の案内表示もわかりやすいので、はじめてでも落ち着いて鑑賞できます。


 


 


体験を深める小さなコツ


 


庭はおよそ4,500㎡のスケール。順路は長すぎないので、無理なく一周できます。畳の間では構造や釘隠しなどの細部を、庭では飛び石のリズムや石組の“目線の誘導”を意識すると、造形の意図が見えてきます。抹茶席の営業日や企画催しがある日は、滞在の満足度がぐっと上がります(実施日は公式でご確認ください)。


 


 


所要時間とおすすめの時間帯


 


鑑賞の目安は60〜90分。写真にこだわるなら、午前の柔らかい光か、午後遅めの斜光がおすすめです。雨の日は苔や石の色が深まり、晴れの日とは違う静けさに出会えます。文化財としての鑑賞マナー(立入範囲や撮影ルールなど)は、入口の掲示とスタッフ案内に従ってお楽しみください。


 


 


アクセスと基本情報


 


所在地は新潟市中央区西大畑町576。新潟市観光循環バス(新潟駅18番のりば)「北方文化博物館新潟分館前」下車徒歩約1分、または路線バス(9番のりば・浜浦町線)「西大畑」下車徒歩約6分が便利です。開館は概ね9:30〜17:00(季節で変動)、月曜休館(祝日の場合は翌平日)で、観覧料は一般300円、小中学生100円(土・日・祝は小中学生無料)が基本です。最新の開館時間や料金、イベントは公式サイトの利用案内をご確認ください。